育児と仕事

子供がいる女性が仕事をするのは、とても大変なことです。特に子供がまだ赤ちゃんであれば食事の世話やら着替えやらおむつ交換やらで時間を取られて、しかも昼夜の区別がまだついていないので夜だからといって素直に寝てくれるわけでもないので、生後1年くらいは母親は寝不足であることが多いでしょう。幼児になっても集団生活が始まれば風邪をもらってきてしまったりして、仕事中でも連絡がきて迎えにいかなければならなくなるので、周囲の理解と協力が必要になってきます。そもそも、保育園に預けることが出来ればいいですが、首都圏では待機児童問題もあるので、共働き家庭でも入れないことがあります。そうなればいくら仕事をしたいと思っても、辞めるしかなくなってしまいます。
こうした現状は子育てを始めればすぐに直面する問題なのですが、子どもがいなければそれほど耳に入らないことです。ですので、結婚して子どもを産んで初めて、保育園探しってこんなに大変なんだな、と思う人もいるようです。いくら情報があふれていても取捨選択出来る環境にあれば自分の興味のある情報だけを見て暮らしていくことも可能ですから、無理もない話だとは思います。ならば自分は働きたいから子どもは諦めよう、と考えるのも寂しい話です。子どもを産んで育てられる期間というのは限られています。人の考え方にもよりますし一概には言えませんが、仕事をしながら子どもを育てることは、当然どちらかしかやっていない人よりも大変なわけですから、より人生を生きる経験値が上がると思います。それは自分の人生の糧となり、もしかしたら仕事にも生かせることが出来るかもしれません。仕事をとるか、育児をとるか、もしくは両方かと簡単な問題ではありませんから、自身にも子供にも大きな影響を与えるので、じっくり時間をかけて考えることです。